令和6(2024)年2月13日(火)、2023年度の新春研究発表会が、東京・御茶ノ水駅近くにある ホテル東京ガーデンパレス 高千穂の間で開催されました。
中央大学の保坂俊司教授と、「アジア諸国海外研究・調査助成」の派遣研究者の佐々木一憲氏に講演をしていただきました。
佐々木一憲氏(立正大学法華経文化研究所特別所員)には「ヒマラヤ山岳民の女神信仰における仏教の影響」、保坂俊司氏(中央大学教授)には「中村比較思想学の継承―慈しみの心から平和思想へ」の演題でお話しいただきました。
佐々木氏はヒマラヤ山岳民の信仰を東部インド等ほかの地域のそれと比較し、山岳民族独自の宗教文化があるという調査結果を発表しました。
保坂俊司氏は、中村元博士の思想研究について具体的な方法論等のお話をされ、最後に、中村先生は「真に東洋思想を、愛情をもって研究対象とされた」と結びました。
懇談会も昨年に引き続き催され、立食形式の会食で参加者同士なごやかな時間を共有しました。