
202年10月7日(金)、インド大使館において、第32回中村元東方学術賞、第8回中村元東方学術奨励賞の授賞式が行われました。
学術賞は佐久間留理子教授(大阪観光大学)、若手研究者が対象の奨励賞は西田彰一氏(国際日本文化研究センタープロジェクト研究員)に贈られました。
また、2022年は、吉田宏晢名誉教授(大正大学)が中村元東方学術特別顕彰を受賞されました。
この賞は毎年贈られるものではなく、まさに「特別顕彰」として推薦があった場合に、学術賞同様審議の上で中村元東方研究所より授与されるものです。


佐久間留理子教授のご専門は仏教文化史。殊にインド密教文化史の研究に大きな功績を残され、研究対象地域としてはインド、ネパール、チベット等広範囲にわたります。
また、佐久間教授は、中村元東方研究所の専任研究員として「中村元インド哲学カフェ」などの開催に尽力されてきました。

吉田宏晢名誉教授は『大日経』、弘法大師思想の形成に関する研究に大きな成果を残されました。中村元博士が設立した比較思想学会の会長を2期にわたりつとめられたことも授賞の大きな理由です。
中村元東方研究所では、監事として長年関わって頂いています。

西田彰一氏は『躍動する「国体」筧克彦の思想と活動』での受賞となりました。筧克彦という思想家の生涯や思想など全貌をはじめて総合的・本格的に調査検討した労作です。

詳しい授賞理由は顕彰事業のページにありますのでぜひご覧ください。
対面での式は2019年ぶりとなりました。
例年行われている祝賀会は、新型コロナウイルスのために昨年度に引き続き中止となりましたが、約100名の方が3名のお祝いに集いました。
2022年の第32回中村元東方学術賞授賞式のようすは、東方だより41号(「行事・イベント報告」)でも紹介しています。
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