2023年10月10日(火)、インド大使館において、第33回中村元東方学術賞と第9回中村元東方学術奨励賞の授賞式が行われました。
あいにくの雨の時間帯もありましたが、受賞のお祝いに多くの方が駆け付けました。
学術賞は保坂俊司教授(中央大学)、若手研究者が対象の奨励賞は亀山光明氏(プリンストン大学宗教学部大学院博士課程)に贈られました。
保坂俊司教授の研究分野は、宗教学、比較宗教学、仏教学など多岐にわたり、その中で特に、インド・イスラーム、シク・イスラーム世界を中心とした研究で業績を残されています。
また、中村元博士の東方学院の講義「仏教入門」を録音テープから書籍化した『中村元の仏教入門』は、保坂教授が中心となり進められました。
亀山光明氏は、『釈雲照と戒律の近代』(法蔵館、2022年)での受賞です。
近代の日本仏教の再生に尽力した釈雲照に関する研究を手がけ、その思想・実践の全体像を明らかにし、今までの主流であった評価に一石を投じました。
詳しい授賞理由は顕彰事業のページにありますのでぜひご覧ください。
奨励賞受賞の亀山氏は、現在アメリカのプリンストン大学大学院博士課程で研究中のため、受賞の言葉を時田氏が代読しました。
また2019年以来、新型コロナウイルスのため中止していた祝賀会を4年ぶりに開催し、インド料理を味わいつつ和やかに懇談する姿がみられました。